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ベースの楽しさを高音質で伝えた『Love Bass Expo 2021』

2021年11月11日の「ベースの日」に、無料配信イベント『Love Bass Expo 2021』が開催された。

このイベントは2014年に登録された「ベースの日」に合わせて、注目のベーシストをゲストに招いてトーク&ライヴを展開するという内容で、コルグが発表した業界史上最高音質を誇るインターネット動画配信システム「Live Extreme」を活用してベースの低音の魅力を余すところなく伝えるものとなった。

イベント当日は天王洲のライブハウスKIWAを配信会場として、KORG EXPERIENCE LOUNGE SHIBUYA、ヤマハ銀座店、ヤマハミュージック名古屋店ではパブリック・ビューイングも行われた。

L to R:eji(key)、阪本純志(ds)、亀田誠治(b)、井上銘(g)

冒頭は「ベースの日」の発起人でもある亀田誠治と、井上銘(g)、eji(key)、阪本純志(ds)によるハウスバンドとの演奏が行われた。その後は亀田と元ベース・マガジン編集長の近藤隆久(コルグ)がナビゲーターを務めて、4人のベーシストを招いての音楽番組風のトーク&ライヴを進行していった。

村田隆行

一人目はソロやサポート、ベース・ユニットのTHE CHOPPERS REVOLUTIONでも活躍する村田隆行が登場。CASIOPEAと鳴瀬喜博をきっかけにベースに目覚めたことや、かつて共演したことのあるマーカス・ミラーやチャック・レイニー、ラリー・グラハムとのエピソードなどが語られた。ライヴでは村田が得意とするチョッパー奏法を駆使したパフォーマンスを繰り広げた。

中西道彦

続いてはシンセ・ベースを駆使したパフォーマンスで注目を集めている中西道彦が登場。シンセ・ベースを弾くようになったきっかけから、世界的なヒット・ソングでも使われているシンセ・ベースの魅力、microKORGを使った実演、そしてライヴではエレクトリック・ベースとシンセ・ベースを使い分けて、両者のサウンドの違いをわかりやすく伝えてくれた。

地代所悠

3人目に招かれたのはコントラバス奏者の地代所悠。東京藝術大学院で取り組んだゴジラの鳴き声を再現する研究や短編映画の制作など、音楽以外にも多彩な才能を発揮しているクリエイターならではのトークを展開した。エレクトリック・アップライトとコントラバス、PCを駆使したパフォーマンスでは、特殊なエフェクトやループ、歌声を駆使した幻想的なサウンドが印象的だった。

アヤコノ

最後に登場したのは、SNSのベース演奏動画をきっかけに注目を集め、今年はフジロック、東京2020パラリンピック開会式への出演が話題となったアヤコノ。ベース演奏動画の制作や練習に関するエピソードを中心に、若い世代ならではのベースへの取り組み方が語られた。ライヴでは斎藤アリーナをボーカルに迎えて、東京事変の「キラーチューン」を演奏した。

斎藤アリーナ(vo)

トークでは4人のベーシストに加えて、亀田とハウスバンドのメンバーが選出した「影響を受けた9曲」についてエピソードを語るという企画も進められ、それぞれの音楽のルーツや嗜好を知ることもできた。また、トークの合間にはリアルタイムで寄せられたTwitterのつぶやきから「Live Extreme」による音質の良さや各ベーシストのライヴへの感想などが紹介された。

最後は出演者全員によるセッションが行われ、亀田を含む5人のベーシストの個性が感じられるソロ・プレイで楽しませてくれた。

エレクトリック・ベース、シンセ・ベース、コントラバスといった異なる低音の魅力を、分かりやすく、楽しく伝えてくれた今回の配信イベント。「ベースの日」の恒例イベントとして今後の展開が楽しみだ。

Text by TOSHIHIRO KAKUTA / Photo by YUICHI TAKADA

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