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スティーヴ・ルカサーが提言する永遠の議論

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BARKSさん発信のこの記事。昔からことあるごとに論争になりますね。ちゃんと音楽教育を受けて音楽理論を学んでプレイすべきか? それとも自らのフィーリングを信じて音楽理論に捉われず自由なプレイを目指すべきか? どっちが正しいのか?

これに対してスティーヴ・ルカサーが『Ultimate Guitar』のインタビューで、「音楽理論を学ぶと、陳腐となり曲からソウルを奪うという話をよく聞くが、どう思うか?」と問われると、「ナンセンスだ! それどころか、俺の演奏の助けとなった」と答えという。「俺は高校の音楽の授業でさえ、ハーモニーや理論を学んだ。音楽は他の授業より学び甲斐があった。凄い助けになったよ。知識は力だ。学ぶのは悪いことではない。君の生徒たちは多分、課題をやりたくなかっただけだろ」

 ただ、エドワード・ヴァン・ヘイレンやジェフ・ベックなど、この持論に該当しない人たちもいる

という注釈付き。これ、僕も何度とこの論争に乗っかってきて好きにやらせろ〜!って抵抗してきた側なのですが、課題をやりたくなかっただけだろと言われると、ルカサー先生に謝るしかない。でも、遠回りしてでも自己流に学ばないと気が済まない僕のような天邪鬼タイプもいるかと思います。

今はDTMソフトも直感的に作曲やトラックが作れるようになったりとか、後で結果的に音楽理論を学ぶことになる人も多いのではないでしょうか。AORやジャジーなプレイをしたいのならば、やはり音楽理論知っていた方が有利だよね。テンションコードとかヴォイシングとか自己流でやる方が大変だったりします。勿論、自分流のやり方を見つけるのも素晴らしいことなんだけれど。それには時間がかかるし、それはそれで学ばなくてはならない。

そして何より時間がたっぷりある若い頃はいいのだけれど、休みの日にしか楽器を触れない熟年バンドマンになると、五線紙の玉譜みてセッションできるとか超便利だし憧れる。でもって結論、年齢をとって忙しい人は音楽理論知っている方が、いろんな意味で一緒に演る仲間を探す上でも好きな曲を演る上でもショートカットできて有利かも。

若い頃とはまた違う感覚や価値観になるっていうのはあります。年齢的な問題だけではないけれども、その時その時の自分のやりたいこと、やれることで考えた時に、最終的に助けてくれるのはロジックかもしれない。でもって、たまにそのロジックから外れる画期的なアイデアが出たならば、カッコよければそれはそれでいいのだ!年齢をとってもやめるなバンドマン、シンガーソングライター!

 

 

 

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