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森純太 レスポール・カスタムの音色が鮮烈だった一夜

森 純太 2020年11月7日(土)下北沢風知空知

今年、久々のソロアルバム『The Beat Goes On』をリリースしつつも、新型コロナウィルス感染予防対策のために全国ツアー“Mori Junta “The Beat Goes On” TOUR 2020”が延期になっていた森純太。ソーシャルディスタンスを考慮した上でようやくツアー再開したが、一部の会場はスケジュール調整が困難となり中止になったところも…。今回のソロツアーは座って観覧するスタイルで計画されたこともあり、元々小さめのBAR、カフェ、ライブハウスを廻るスケジュールだった。ゆえに、ソーシャルディスタンスを考慮して一層座席数が絞られる事態になっている。が、チケットをゲットする人にとってはとってもゆったりとした空間でライヴが楽しめるということだ。こんなことはコロナ騒ぎの収縮後にはありえないだろう。興行する側としてはビジネス面で何かと頭の痛い事態なのは間違いないが、観る側としては非常にリッチな体験ができるということでもある。

幸いなことに僕が観られたのは11月7日の下北沢風知空知公演。ステージには森純太の愛器GIBSON 1972 Les Paul Custom“NOBODY’S PERFECT”、そしてミニスタックアンプMarshall LEAD 15(15WATT MICRO STACK)だけ。チューナーもクリップチューナーで、いつもの足元のエフェクトボードはなしという潔さ! 会場側の常設機材でマーシャルがあり、なおかつフットスイッチがあれば使うかも…ということだが、基本的に“NOBODY’S PERFECT”側の操作とピッキングが、今回のギタープレイの全てだ。これを観る面白さはギターを実際弾く人であればより感じるだろう。

曲間なりMC中に、プレイする楽曲のフロントピックアップのトーン、音量、リアピックアップに切り替えた時のドライヴ具合、音量…それを細かにチェックしつつ、演奏は全てこのピックアップのセレクトとピッキングニュアンスを駆使することで行なわれる。考えてみれば純太ソロやJUN☆KOBA、勿論JUN SKY WALKER(S)にしろ、バンドメンバーがいる中でのギタープレイは数え切れないほど観てきた僕だが、純粋にレスポールカスタムだけの音色を堪能するワンマンは初体験だった。その意味では凄くシンプルなライヴだけど、なんのギミックもない純度100%の森純太だ。“たまに間違えるけどね(笑)”なんて茶目っ気あることもいう純太さんだが、その生々しくもアグレッシヴなギタープレイ、特にカッティングやトレードマークのピッキングスクラッチを駆使するギタープレイのシャープさ、間近に凝視できると感動的である。「Hello Hello」や「Monroe Walk」、そしてアルバム『The Beat Goes On』では鮎川誠との共演が実現した「自由のオキテ」など、純太さんのホットな歌声ももちろんたっぷり堪能。

『The Beat Goes On』より披露された「Dancing Baby」はクリーンクランチ系のちょっとニューオリンズ風味のギターリフから、サビではリアピックアップに切り替えてのドライヴしたトーンが快感なのだが、レスポールカスタム1本でこんなサウンドバリエーションが作れるのか!というのをまじまじと体感できる。さらに圧巻なのはJUN SKY WALKER(S)イントロメドレーで、近年ではなかなかセットリストに含まれない楽曲なども加味されたセットリストが嬉しい。『The Beat Goes On』主体に、最近サブスク解禁されたBARBIE ATTACK DOLL(S)やJUN☆KOBAの楽曲も飛び出す。これを僕らはマスクしつつ心の声でシンガロングしつつ観るわけだ! トークも普段のライヴより多めで、休憩挟んだ2部制だったがなんと2時間半に及ぶステージングとなった。“Mori Junta “The Beat Goes On” TOUR 2020”は年が明けても振替公演が続く。シンプルかつ純太さんが間近に観られるツアーゆえ、上記のようなギタープレイについて着目しても面白いはずだ。

GIBSON 1972 Les Paul Custom“NOBODY’S PERFECT”

Marshall LEAD 15(15WATT MICRO STACK)

使用されたピックは販売されており、新型コロナウィルスで大きなダメージを受けている純太さんの故郷、別府市の観光支援に全額寄付されるチャリティも行なわれている。

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