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寺内タケシの名作が一挙サブスク解禁!

 寺内タケシの名作が一挙サブスクリプション解禁

2021年6月に逝去した寺内タケシ
近年は闘病中だったが、
エレキギターの魅了を若い世代に啓蒙すべく、
なんと自らの持ち出しによるハイスクールコンサートは2017年まで行なわれていたし、
2019年まではステージに立っていた。
音源発表にも意欲的だったし、
まさにエレキギターに生涯を捧げた人生だった。
いろんな意味で先駆的な人だったが、
自身の誕生日である1月19日、遂に
オリジナルアルバム全25タイトル(350曲)、“歌のないエレキ歌謡”シリーズ全9タイトル(180曲)、計530曲が全世界に向けてサブスク解禁された

エレキギターで演奏できない楽曲などない!
とそれこそ民謡からクラシックなども網羅、
盟友ノーキー・エドワーズらとの共演盤など、
そのユニークな足取りが往年のアルバムを聴くことで再確認できる。
『レッツ・ゴー・エレキ節』は1966年作で、
もうジャケットからして最高だが、
津軽三味線の奏法をエレキギターに置き換えた
ハードなアップダウンピッキングが痛快の歴史的名曲「津軽じょんがる節」など、
重厚なアイデアが活きている。
ブルー・ジーンズのノリに乗った演奏が素晴らしい。

寺内タケシとバニーズ名義による翌年作
レッツ・ゴー・「運命」』然り、
エレキギターならではの自由度たっぷりの音楽の可能性を提示しようとする先達の意気が伝わってくる。これらジャケットデザインのセンスも抜群。様々な寺内タケシ語録でギターファンにはお馴染み、とにかく愛された存在であったが、世代によってはアルバムというかたちでちゃんと聴いたことがないという方も多いはず。何から聴いたらいいのかは逆に悩ませてしまうかもしれない。先述の『レッツ・ゴー・エレキ節』『レッツ・ゴー・「運命」』は代表作だが、いきなり聴き込むには異端さもある。

入門編としてオススメしたいのは
『ブルージーンズ・ゴールデン・アルバム』か、
第4弾までリリースされたブルー・ジーンズのBeat! Beat! Beat!シリーズ。
特にこのシリーズは1&2、3&4の2in1で配信されているが、
かの「Oh,Pretty Woman」を筆頭に、
ビートルズやベンチャーズ、007「ゴールドフィンガー」など
名カバーもたっぷり堪能できる。

しかし、改めて聴いてみると
ビートルズ以後のロック文化って、
日本人にとってつい最近まで洋高邦低のコンプレックスに苛まれる中でのものだったが、
寺内タケシらがリードした“エレキのシーン”って、
僕なんかの耳には彼らがリスペクトするバンドとわりと対等のクオリティで共演していたように感じる。
後にシグネチャーモデルも発表するなどモズライトの看板男となる寺内タケシだが、
Beat! Beat! Beat! 第一弾』のジャケットは
当時の赤いフェンダーで統一されたセンスも見事だなって思う。

 

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