3の倍数月2日発売の季刊音楽誌『Player』のウェブサイト。最新号情報はもとより、誌面でできない音楽、楽器情報を発信していきます。

フラワーカンパニーズ×四星球 対談「最後に帰る場所なんでしょうね、ライブハウスって」

9月2日発売のPlayer2022・Autumn号には、フラワーカンパニーズ(以下フラカン)竹安堅一さん&グレートマエカワさんと、四星球・まさやんさん&U太さんのギタリスト&ベーシスト、計4名での対談の模様を掲載します。様々なステージでご一緒してきたとお見受けしていたのですが、こうした対談は何と初めて(!)だそう。かつてフラカンも同席した打ち上げの場で四星球にバンド名を変える提案があったという爆笑エピソードや思い入れある機材のことなどは誌面でご覧いただきつつ、ライブハウスへの思いを語ったちょっと胸アツなお話をこちらに。そういえば、昨年リリースされた四星球のこの曲、フラカンも参加されてましたね…!

  7月に発売されたPlayer別冊のADAM at×TGMX(FRONTIER BACKYARD)対談で、“先輩たちが自分で機材を運んでるのを見て僕はまたそれがカッコいいと思ってしまう、フラカン兄さんたちがそうだから…”といったお話が出てきたんですよ。
U太:機材車に積み込みの写真とかも載せたらどうですか(一同笑)?
マエカワ:面白いと思う。皆、それなりに上手いからね〜。
竹安:他のバンドの積み込みを見るのも好きだよね、ルールが色々とあって。
(Player編集長):それ面白いですね、ハイエースにどれだけ積み込めるかってそれぞれテクニックがありますものね。
竹安:その切り口、面白いと思うなぁ。
U太:その時はPlayerのロゴもドライバーとかにしてください(一同笑)。
  本誌に掲載の対談も是非お読みいただきたいですが、今回の対談で両バンドの共通項が多いなと感じましたし、そういう意味では最大の共通項と言って良いのは全国のライブハウスに自らの運転で行き続けているという事実。皆さんにとって、ライブハウスとはどんな場所でしょうか?
マエカワ:時代と共に変わってきてて、それこそ俺らが高校生の時なんかは怖い場所だからって行ったこともなかったし。でも今は、怖いっていうイメージはそんなにない気がするし、親子でも来られる。ただ、世間的にはライブハウスの楽しさっていうのをまだ伝えきれてないかもしれないね。
竹安:コロナ禍初期にライブハウスがやり玉に上がった時があったけど、まだそれぐらいの認識なんだ、って思ったもんね。
マエカワ:そうだね、コロナで今回、本当に感じたことだね。逆に嬉しかったのは、四星球は動き始めたのが早かったなと。俺らもまあまあ早かったけど。それってさ、自分たちの居場所がライブハウスだからなんだよね、生きているところがさ。四星球はそんなことわざわざ言わなかったかもしれないけど、俺らのようなバンドマンが行かなければライブハウスも本当に大変だって、俺はそれをすごく感じてたから。そういう人たちが周りに何組かいるのが嬉しかったし、その中で四星球は早く動いた筆頭だった。“やれるならやった方がいい”って話をU太ともしたんだけどさ、無いと困る場所、なんだよな。
U太:そうですね。
竹安:僕らが名古屋で(デビュー前に特に)出ていたElectric Lady Landは当時、ものすごく不便だったんですよ。トイレも楽屋も通路みたいな感じだったし(笑)、そこからスタートしてるから。それがライブハウスの居住性もどんどん良くなって、今や便利だもんね。入り口でアンペグが入んないぞ、ってこともあったし(笑)。
マエカワ:それで諦めたこともあったもんな。
竹安:ライブハウスって元々そういうところだったんだけど、今はエレベーターがあったりするしね。それとライブハウスでぎゅうぎゅうになるのが良いライブだ、みたいなのがコロナ禍まではあったと思うけど、ぎゅうぎゅうなのが嫌だった人もいるはずだしそういう意味では今は距離を取りながら、ライブハウスでまた違う楽しみ方ができるんじゃないかなっていうのはあるよね。
  すごくそう思います。
竹安:昔は人気もなかったからスカスカでずっとやってたからね(笑)。
まさやん:そうですよね。埋まることが稀っていうのを僕らも通ってきてますから(笑)。でも、ライブハウスは無いと困る…バンド、出来ないですからね。また今は違うのかもしれないし、1人で音源を作ってネットとかにアップして皆に聴いてもらえる環境があるのかもしれないけど、僕らは、バンド・自分たちを見てもらえる場所だったし、地方で活動してるとそれこそ最初の話に戻りますけど、フラワーカンパニーズが来てくれてそこで一緒にやれる。それは東京とか大阪とか大都市だと中々ない経験じゃないですか。地方バンドはそういうアドバンテージを感じて、何とか武器にしていく。今、関わらせてもらっている全てのバンドはそうやって出会ったバンドかなと思いますし、簡単な言い方やけどやっぱり…うん、無いと困る。
マエカワ:簡単な言い方だけどやっぱり、そうなっちゃうよ。その通りだよ。
まさやん:そうですよね、何か違う言葉を考えるんですけどそこに辿り着いちゃいますね。地方のライブハウスとも密な関係があったり、僕たちのバンドの後輩だった子が今、徳島のclub GRINDHOUSEの店長で内情を聞いたりしてきたので、じゃあ自分たちはどう動こうか、関係性がそこまで密でなければもっと自分たちの動きは違ったのかもしれないですしね。
U太:ライブハウスの人に会いに行ってる感じもありますもんね。
マエカワ:そう、行ってみないと分からんから。それこそ電話で話を聞いたりはしたけど、“人が集まらんかもしれんけど、1回行ってみるわ”って行って会って話したら、行って良かったってなる。お客さんはあまり入ってなかったかもしれんけど、行ったから次はじゃあどうしようか、って話になるしさ。
U太:一概に“全国のライブハウス”っていう言葉では括れなくて、この県のこのライブハウス、っていうのが全国47箇所、いやそれ以上にあるっていう感覚やから。だから何だろう…最後に帰る場所なんでしょうね、ライブハウスって。
一同:うん!
U太:ホールでやらせてもらったりフェスに出させてもらったり、両バンドとも色んなところでやらせてもらってますけど、終わる時はライブハウスかな、と。
マエカワ:それぞれ皆、家があるじゃん。でも、バンドとしての家はライブハウスみたいな感じなのかな。
U太:そうですね。4人でいるところですね。
マエカワ:四星球の家はライブハウスだし、フラカンの家はライブハウスだし、ね。

【対談後記】
わたしが両バンドと出会って10年以上が経ちます。振り返ってわたしなぞ時に悩み時に落ち込みふらふらしっぱなしだなと思うのですが、両バンドは自分たちのスタンスを変えることなくしっかりと歩み続けている感じがします。歩み続ける中には言い及ばない葛藤などもあるのかもしれないけれど、両バンドの背中はいつ見ても本当に頼もしく逞しい。今回の対談を通して、“バンドとしての家はライブハウス”というグレートマエカワさんの言葉の通り、揺らぎない“ホーム”への思いがあるからこそバンドとして強く進んでいくことができているのかなと感じました。そしてそれはこのコロナ禍を通してさらに確固たるものになっていると感じます。フラカンの新作「ネイキッド!」(9/7リリース)のレコーディングのこと(Player誌面に掲載)然り、地元・徳島のライブハウスのお名前が対談中に何度も出てくる四星球しかり。ライブハウスで育ち、ライブハウスで今なお成長を続け、ライブハウスと共に生きている姿を見出せた感じがしたのでした。今秋に両バンドがそれぞれ控える大きな舞台でも、ライブハウスにいるかのような親近感ある時間になることでしょう。とても楽しみにしています!

Edit by CHIE TAKAHASHI

9月2日発売のPlayer2022・Autumn号にてフラワーカンパニーズ(以下フラカン)竹安堅一さん&グレートマエカワさん、四星球・まさやんさん&U太さんのによるギタリスト&ベーシスト対談を掲載していますので是非。

Player 2022年 季刊Autumn号 表紙:エリック・クラプトン | Player On-Line Shop powered by BASE
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