3の倍数月2日発売の季刊音楽誌『Player』のウェブサイト。最新号情報はもとより、誌面でできない音楽、楽器情報を発信していきます。

WALK INN STUDIO!野間太一インタビュー「僕がフラカン野音でPAをやります!」

現在発売中のPlayer・Autumn号ではフラワーカンパニーズ(フラカン)×四星球のギタリスト&ベーシスト計4名の対談を掲載している。誌面にて、フラカンの新作アルバム「ネイキッド!」(9/7リリース)に関し、“今回はね、7曲ぐらいレコーディングを鹿児島のWALK INN STUDIO!でやったの…”という証言に出たWALK INN STUDIO!は、フラカンのライブでPAとして全国を同行する野間太一さんが主宰するスタジオ。さて一体どうして鹿児島でレコーディングになったの?というのを野間さんに直撃しました!

 対談中、フラカンから今作のレコーディングのお話を聞いた時、“鹿児島で!?は!?”と思いまして。
僕も“は!?”でしたよ(笑)。フラカンらしいな、とも思いましたけど。
 経緯というのは?
この話が出たのはもう2年ぐらい前、コロナに入ってからなんですけどマエさん(グレートマエカワ/b)が移動の車の中で“鹿児島でレコーディングしたいね”みたいなことをぽろっと言ったりしてたんですけど、それが会う度にどんどんリアルになっていって。それで(具体的にレコーディングするのが決まったのは)6月頃ですかね。俗に言うちゃんとしたレコーディングスタジオではなくて、鹿児島の若いアーティストが出来るだけコストを抑えて録れるような簡易的な録音システムで、東京の立派なスタジオのように防音だとか広さがあったりとか、アーティストが求めるようなレコーディングのスタイルは取れないしマイクのチャンネルも限りがあるんですけど、マエさんが“それが良いんだよ!”って。だったらやりましょ、やりましょう!って感じで(笑)。
 もう少しスタジオのことも含めて教えてください。
作品を一緒に作るだけじゃなく、地元アーティストとたくさんコミュニケーションをとって、アウトプットの仕方を(地方で)教えてあげることが大事だなと思って作った簡易的なスタジオなんです。 鹿児島は恵まれてて、機材の揃った立派なスタジオも先輩がやってるんです。 その中でWALKINNSTUDIO!が教えてあげられる事を地元の若いバンドとやれる最低限の機材しかありません。 そういうこともマエさんは全部分かった上で“ここでやりたい”って思ってくれたわけなんですけど、いざ決まったら“わー、フラワーカンパニーズが来るのか!大変だー!”って(一同笑)。PAではしない緊張…機材が揃ってないし恥ずかしいなぁっていう緊張と、“ナメられちゃいかんだろう!”っていう欲も出ましたよね(笑)。結局そのまま、ローカルバンドと同じシステムでフラカンも録りました。フラカンはいつもだったらドラムにマイクを14本ぐらい立てるんじゃないかな、でもウチは8本しか立てられないのでそれでお願いします、って。
 それでレコーディングが出来ちゃうんですね?
と言うよりもう、やるっきゃない、です(一同笑)。結果すごく面白かったですし、地元のバンドマンがメチャメチャ喜んでましたね、“これで良いんだ!”って。フラカンのレコーディングによって広まる波紋と言うか、化学反応と言えばいいんですかね。“鹿児島で録りましょうよ!”なんて自分からは言えないけど、フラカンから乗り込んでレコーディングを仕上げてくれたことは地方にいる人間としてはすごく嬉しいですよね。
 実際のレコーディングはいかがでしたか?
4日間やったんですけど、僕は爆死しそうでした(笑)。毎日、楽しい楽しいってフラカンは言ってくれて嬉しかったんですけども。
 結構な曲数を録ったと伺ってますが?
そうなんですよ、本来は“ファンクラブ限定特典CDの3曲だけお願いできるかな?”っていう話で。だったらマイクが足りなくともそれなりに何とか完成させられるかなと思ってたらすぐ録り終わっちゃったんですよね。ライブのPAと同じ感じで“ここはもうちょっとこんな感じで”とか言いながらやったんですけど、サクサク曲が録れちゃって。“もうあと何曲か録っていい?”って、結局7曲録れちゃって。それでアルバムの方にも4曲、収録されたのかな。それもフラカンの良さが出てますよね、ワクワクすることをずっと探してる感じが(笑)。そもそもの発想としても“週末と週末のライブの間の平日に鹿児島でレコーディングをやってみようか”とフラカンが仰っていて。そうそう、やっぱりフラカンはライブが基本なんです。伊達にハイエース50万キロ超えで走ってないですよね(笑)。

 今回こうしたレコーディングで音源が世に出て、改めて野間さんはどんな思いでしょうか?
これ初めて言うんですけど、16歳の時に初めてライブに行ったのがフラワーカンパニーズだったんですよ。高校の時、2つ上ぐらいのライブが好きな先輩に“福岡のDRUM LOGOSっていうライブハウスにカッコいいバンドが来るから行かない?”って誘われて。鹿児島にはその当時ライブハウスがなかったので、今の嫁さんと一緒に5人ぐらいで高速バスに乗って行ったんじゃなかったかな、それで初めて見たのがフラワーカンパニーズだったんですよね。その当時のフラカンのライブってすごかったんですよ、ちょっとモッシュ・ダイブもあったりしたかな。モッシュに挟まれながら16、17歳の少年が“ライブハウスって楽しいな〜!”って覚えたのがフラカンだったんですね、ファンクラブまで入って。1997〜98年頃のことだと思いますけどね。
 えーーー!!!???びっくりです!!!
それを踏まえて、自分の中でのストーリーとしてはすごいことだなと思いますし、でもそのストーリーがないとしてもすごいことだなと思ってますね。
 遡って、野間さんがフラカンのPAとなったのは?
2011年に東京から鹿児島に帰って来て、東京で関わっていたバンドが九州でのライブの時にPAとしてたまに手伝ったりしてたんですけど、2015年にDRUM LOGOSで(東京でPAをしていた)BRAHMANとフラワーカンパニーズの2マンがあったんですね。その打ち上げで、元々顔見知りではあったマエさんから“太一、PAやってよ”って。最初は冗談かと思ったんですけど、後日お電話をして“本当だったら、僕にやらせてください!”って伝えて、それでやらせていただくことになったんです。
 どこに住んでいようとも、出来ることは出来るんですよね。9月23日(金・祝)はフラカン5年ぶりの日比谷野外音楽堂でのライブですが、もちろん野間さんが…?
はい、そうです。僕が野音でPAをやります!

フラワーカンパニーズ ワンマンライブ
「ゾロ目だョ全員集合!〜フラカン33年、野音99年〜」

9月23日(金・祝)16:30/17:30
前売¥6,600(税込) *33周年の野音記念手ぬぐい付 
※未就学児無料 *但し膝上でのご鑑賞となります。
※学生割引 ¥3,000キャッシュバック
お問い合わせ:ネクストロード 03-5114-7444(平日14:00〜18:00)

Player2022年Autumn号ではフラワーカンパニーズ×四星球のスペシャル対談を掲載!

Player 2022年 季刊Autumn号 表紙:エリック・クラプトン | Player On-Line Shop powered by BASE
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