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StingRay Special / 弾きやすさ、サウンド、軽量化を実現した最新バージョン

弾きやすさ、サウンド、軽量化を実現したERNIE BALL MUSIC MAN StingRayベースの最新バージョンがStingRay Specialだ。すでに弾いたことのある方はプレイニュアンスに鮮烈さを感じたと思うが、StingRay Specialの魅力を掘り下げてみたい。

StingRay Special H 価格=325,000円

StingRay5 Special H 価格=360,000円

StingRay Special HH 価格=368,000円

StingRay5 Special HH 価格=306,400円

※各税抜/ハードケース付 問い合わせ:株式会社コルグお客様相談窓口 ☎0570-666-569 https://www.musicmanguitars.jp/

1976年のデビューから40周年を経て、大幅に改良を施して一昨年に登場したのがスティングレイ・スペシャルである。このモデルにおいては、主に3つの改良ポイントが挙げられる。

まず、演奏性を向上するために全体の設計を一から見直している。それは体へのフィット感やバランスの良い演奏性を追求したボディ・コンターの形状、ステンレス・フレットによる22フレット仕様、安定性に優れたローステッド・メイプル・ネックの採用、ネック・ジョイント周辺の加工などに改良が施されている。

続いて、表現力豊かなサウンドを生み出すために、ネオジム・マグネットを使用したピックアップ、18V駆動のプリアンプと、新開発のエレクトロニクスを導入している。

そして、軽量化を実現するために、チューナーとブリッジといった金属パーツの変更に加えて、軽量なボディ材の選定やボディ・コンター形状の変更、比重の軽いローステッド・メイプル・ネックの採用などが行われた。これにより4弦モデルの平均重量は実に3.85キログラムにまで軽減されている。

軽量化に加えて、抱えた時のバランスの良さ、体や肘へのフィット感は格段に向上している。そしてスティングレイらしい弾むようなサウンド・キャラクターはそのままに、全体的なトーン・レンジが低音域にシフトした印象である。強いスラップから繊細なピッキングまで、弾き手のニュアンスを忠実に再現し、奥行きのあるベース・サウンドを生み出している。それは全体的に無駄なものを削ぎ落とし、潜在していたサウンドを解き放ったようなイメージだ。レオ・フェンダーが考案したスティングレイのデザインはそのままに、現代の音楽シーンやベーシストのニーズに見事に応えたベースに仕上がっている。

エルボー部分は斜めにカットした形状から、外周全体を丸く仕上げることで弾きやすさと軽量化を実現している。

加熱処理を施すことで高い耐久性を実現したローステッド・メイプル・ネック。小型・軽量なチューナーを装備している。

ネック・ジョイントは6点止めから5点止めとなり、ハイポジションでも弾きやすいように滑らかなヒール形状に仕上げている。

ピックアップのマグネットは従来のアルニコから磁力の強いネオジムを採用し、パワフルなベース・サウンドを生み出す。

18V駆動となって広いヘッドルームを確保したプリアンプ。3バンドEQでさらにファットなトーンと幅広いサウンドメイクを実現する。

軽量化のために、ブリッジはシンプルなデザインと薄めのスティール材から作られたベース・プレートで作られている。

Text by TOSHIHIRO KAKUTA

Player2020年9月号にスティングレイ特集掲載!

Player 2020年9月号 表紙:TAK MATSUMOTO | Player On-Line Shop powered by BASE
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