毎月2日発売月刊『Player』のウェブサイト。最新号情報はもとより、誌面でできない音楽、楽器情報を発信していきます。

Asher Guitars 代表モデル解説 Part.3 / モダンな機能性を追求した ハイエンド・モデル

ヴィンテージ・ギターのリペアや修復で培った技術や知識、古いギターの持つ魅力的なトーンを反映させたアッシャー・ギターズは、新品でありながらも、長年弾き込まれたギターのような弾き心地の良さと、ハンドメイド・ギターならではの手間のかかった丁寧な仕上げ、そして各ギターのキャラクターに合わせたスペックが盛り込まれている。アッシャー・ギターズ最大の特徴は、新旧のテクノロジーが一体となって共存していることだろう。ラインナップの中でもモダンなテイストを備えたSカスタムを紹介しよう。

S Custom Flame Maple Top/Finger Board

Sカスタムは、その名の通りヴィンテージSTが持つ機能性と現代的なプレイ・スタイルを融合させ、個性的なモデルへと進化させたモデル。独自の非対称ウエストとカッタウェイ、強いエッジと滑らかなコンター、レトロな曲線を描きつつも実用性を備えたボディは、アッシャーのモダン・スタイルといえるものだろう。

写真は2017 NAMMショウ・モデルを元に宮地楽器がリオーダーしたもの。ネックはオリジナルのヘッドストックへと加工されたメイプル製ネックにカーリーメイプル・フィンガーボードを組み合わせ、さらにボディと同じフェイデッド・ブラック・ステイン・カラーで仕上げている。ボディはアルダーにフレイムメイプル・トップをマッチさせた近代的なデザインで、トップ側のコンター部分に合わせてメイプルを湾曲させて貼り合わせている。

ややホットロッド気味にアレンジされたピックアップはビル本人が手掛けたもので、ブリッジ・ポジションには2つのシングルコイルとのバランスを考慮したミニ・サイズのハムバッカーを組み合わせている。そのトーンは、クリアさと奥行き、そしてエッジの強さを備えた実直さを感じさせ、ミックス・ポジションでは滑らかさが漂う。更に、ライ・クーダーが絶賛したというファットでパワフルな方向へと10段階に変化するディメーター ミッド・ブースターが搭載されている。サドルを落とし込むように加工されたトレモロ・ユニットは長年PRSギターズを支えてきたマン・メイド製で、ヒップショットのロック・チューナーが組み合わされている。

問い合わせ:宮地楽器神田店
Tel.03-3255-2755
https://www.miyaji.co.jp/

※本記事は月刊 Player 2020年12月号特集『Asher Guitars〜アメリカン・ブティック・ギターの真髄』からの転載です。

タイトルとURLをコピーしました